身長、体重、年齢はいりません。あなたの声と人生を見せてください。
この言葉から始まったNo No Girls(ノノガ)は、ただのオーディションではありません。
新時代の“生き方”と“夢”を問い直す、リアルな成長ドキュメント。
その結晶が、HANA誕生の瞬間でした。
ちゃんみなが「No No Girls」にかけた想いとプロデュース哲学
自身の経験から生まれた救済への願い
ちゃんみなさんがこのプロジェクトに込めた想いは、彼女自身の痛切な体験から生まれています。
「みなちゃんはね黒なんだよ。黒だからダメなんだよ」と言われ、ガールズグループへの道を閉ざされた過去。
そんな経験を持つ彼女だからこそ、「今までいろんなNoって言われてきた人たちを救いたい」という強い使命感を抱いていました。
このオーディションで彼女が掲げた3つの「No」は、まさに彼女の音楽人生の集大成とも言える哲学です。
No FAKE(本物であれ) – 自分の経験や感情を偽らない自己表現
No LAZE(誰よりも一生懸命であれ) – 自分と向き合うことを怠らない姿勢
No HATE(自分に中指を立てるな) – 頑張ってきた自分を信じる心
「”歌”って、ちゃんと自分と向き合わなきゃいけないんだよ。
自分の魂から出てくる”自分の歌声“じゃないとダメなの。
その人の人生が声に乗っていればいいの」という彼女の言葉からは、表面的な美しさではなく、その人の人生そのものを大切にする深い愛情が伝わってきます。
プロデューサーとしての革新的アプローチ
ちゃんみなさんのプロデュース手法は、従来のオーディション番組とは一線を画していました。
候補者一人ひとりと真摯に向き合い、その子が持つ本来の魅力を最大限に引き出そうとする姿勢は、まさに母性愛に満ちたものでした。
特に印象的だったのは、MAHINAさんへの対応です。
3次審査で一度は落選となったMAHINAさんに対し、「きっとラップがとっても上手なはず」という直感を信じて特別に3.5次審査を設けたエピソードは、彼女のプロデューサーとしての類まれな才能を物語っています。
HANAメンバー7人の個性と成長ストーリー
リーダー格の実力派 – CHIKA(チカ)
元Little Glee Monster候補生という経歴を持つCHIKAさん。
その圧倒的な歌唱力で番組当初から注目を集めていました。
CHIKAの成長と圧倒的歌唱力
2次審査でちゃんみなさんの「ダリア」を歌唱した際、魂を込めた迫力あるパフォーマンスは、ちゃんみなさんとSKY-HIさんを驚愕させ、審査会場全体を震わせました。
彼女の成長過程で特に印象的だったのは、個人の実力だけでなく、グループとしての調和を重視する姿勢を身につけていったことです。
最終審査では、その両方を見事に両立させたパフォーマンスを披露し、HANAの中核を担う存在としての貫禄を見せつけました。
韓国から夢を追いかけて – JISOO(ジス)
最年長のJISOOさんは、韓国から単身日本にやってきた挑戦者です。
言語の壁を乗り越えながら、持ち前の歌唱力と表現力で着実に成長を遂げていく姿は、多くの視聴者に勇気を与えました。
No LAZE(誰よりも一生懸命であれ)の代表・JISOO(ジス)
4次審査でちゃんみなさんから「もうちょっとだけいろんなバリエーションで歌が歌えるようになったらいいな」と指摘された際も、諦めることなく真摯に取り組む姿勢は、まさにNo LAZE(誰よりも一生懸命であれ)を体現。
最終審査では、その努力が実を結び、多彩な表現力を披露してデビューを勝ち取りました。
奇跡の復活劇 – MAHINA(マヒナ)
15歳最年少のMAHINAさんの物語は、まさに奇跡の連続でした。
3次審査で一度は涙を飲んだ彼女に、ちゃんみなさんが用意した特別なチャンス!
ラップで開花!MAHINAの成長
ラップ未経験から始まった挑戦は、彼女の新たな才能を開花させる結果に。
「人に優しく自分に厳しく!」という座右の銘の通り、常に前向きな姿勢で取り組む彼女の姿は、年齢を感じさせない成熟した精神力を感じさせました。
最終審査では、歌、ラップ、ダンスすべてにおいて成長した姿を見せ、見事にデビューメンバーの座を掴んだのです。
日プ女子からの挑戦 – MOMOKA(モモカ)
「日プ女子」出身のMOMOKAさんは、過去のオーディション経験がトラウマとなっていることを正直に打ち明けていました。
「誰かがいなくなったり誰かが受かる状況がトラウマ」という言葉からは、オーディションの厳しさを知る彼女の心の痛みが伝わってきます。
トラウマを乗り越えHANAでダンスを魅せつけるMOMOKA
しかし、No No Girlsでは、そんな過去の傷を乗り越えて新たな自分と出会うことができました。
ちゃんみなさんからの愛情深い指導を受けながら、持ち前のダンススキルをさらに磨き上げ、表現力豊かなアーティストへと成長していきました。
ダンサー一家の太陽 KOHARU(コハル)
ダンサー一家に生まれ、15年以上のダンス経験を持つKOHARUさん。
その実力は確かなもので、クリエイティブ審査に生み出した「カマキリダンス」が話題に。
ムードメーカー的存在で明るくチームを引っ張る姿から、SNSでは彼女のスキルだけでなく人柄面にも魅力を感じファンになる人が続出。
自分を愛することから始まったKOHARUの変革
「自分にNOを言ってしまう」のが悩みだったKOHARUさん。
3次審査では「周りを何とかする前に自分を何とかしろ」という課題を指摘されました。
その後、姉と行ったピクニックで自分の気持ちを話したことがきっかけで、「これが私なんだ」とようやく受け入れられるようになり、自分を愛することができるように。
最終審査では3拍子の優雅なビートが特徴的なちゃんみなさんの楽曲「ディスタンス」に挑戦し、要所要所で大胆に歌詞をアレンジ。
自信を身につけ大きく羽ばたいた姿は、まさに彼女の成長の集大成でした。
「実力の暴力」と呼ばれた逸材 NAOKO(ナオコ)
オーディション序盤から歌唱力とダンスを高く評価されていたNAOKOさん。
ちゃんみなさんからは、「文句なし」「実力の暴力」と言われるほどのメンバーです。
ギャップが生む魅力
パワフルかつアグレッシブなパフォーマンスを見せるNAOKOさんですが、実はおっとりとした控えめな性格の持ち主です。
力強い歌唱力と可愛らしい雰囲気とのギャップがファンを虜にしています。
メンバーからは「頑張り屋さんだけど、普段はお茶目なところがたくさんあって、実はMAHINAよりベイビーかもしれない。末っ子にもなれる可愛さがあります」と評されるほど、ステージ上とのギャップが印象的。
確実な実力を持ちながらも謙虚で、グループ全体のクオリティを底上げする存在として、デビューメンバーの座を掴みました。
カリスマの開花 YURI(ユリ)
「書類審査の時からこの子は何か持ってるな」「カリスマ性がある」とちゃんみなさんに評価されていたYURIさん。
歌は未経験であるものの、年齢以上の色気や独特な雰囲気が魅力的で、ステージに立つと華やかさが際立ちます。
表情管理から感情表現への成長
クールな美しさが魅力ではあるものの、オーディションでは表情管理を指摘されることも。
歌唱力や表情管理などの課題を乗り越え、最終オーディションでは「ハレンチ」に亡き父への思いを込めて歌い上げました。
最終審査のソロでは亡き父に向けた思いが書かれたリリックを披露。
「お父さん聞いてる?褒めてよ」のフレーズでは子どもに戻ってわがままを言っているようで、彼女の感情を表現する力の成長を見せました。
周囲のアドバイスを素直に吸収するYURIさんは、今後もアーティストとしてどんどん成長していくことでしょう。
No No Girls(ノノガ)が示した新しいオーディションの形
従来の概念を覆す審査基準
No No Girls(ノノガ)のオーディションが革新的だったのは、見た目や年齢、経歴ではなく、その人の「声と人生」そのものを評価の対象としたことです。
ちゃんみなさんは候補者たちに対して、常に人格や経験、そして内面から湧き出る表現力に注目していました。
「実力の暴力」という言葉が飛び交うほどレベルの高い候補者たちでしたが、最終的な選考基準は技術力だけではありません。
グループとしての調和、アーティストとしてのビジョン、そして何より「本物であること」が重視されました。
SKY-HIの的確なサポート
エグゼクティブプロデューサーを務めたSKY-HIさんの存在も、番組の成功に欠かせない要素でした。
「自己理解をした人にしか出ない声がある」「自分の人間性って周りに絶対伝搬する。まず自分を愛してあげて」といった的確なアドバイスは、候補者たちの成長を大きく後押ししました。
BE:FIRSTを誕生させた経験を活かし、グループとしての結束力の重要性を説いたSKY-HIさんの指導は、HANAの土台作りに大きく貢献したのです。
落選者にも希望を与えるメッセージ
最終審査で惜しくもデビューに届かなかったKOKO、KOKONA、FUMINOの3人に対するちゃんみなさんの言葉も印象的です。
「残念ではありません。私は信じているからこその決断をしました。みんな私のことは越せていた」という言葉からは、彼女たちの実力を認めつつ、それぞれにとって最良の未来を考えた深い愛情が感じられました。
実際に、その後のTHE FIRST TAKEでの「SAD SONG」披露では、ファイナリスト10人全員が再集結。
この特別な絆こそが、No No Girls(ノノガ)が生み出した最も美しい財産かもしれません。
HANAの今後の活躍に期待
プレデビュー曲「Drop」からの新たなスタート
2025年1月31日にリリースされたプレデビュー曲「Drop」は、HANAの多様性と統一感を見事に表現した楽曲です。
ちゃんみなさんプロデュースによるこの楽曲では、メンバー一人ひとりの個性が活かされながらも、グループとしての一体感が感じられる仕上がりとなっています。
世界に向けた挑戦
ちゃんみなさんが目指す「世界で活躍できるガールズグループ」という目標に向け、HANAは着実にステップを踏んでいます。
多言語対応や海外での活動も視野に入れた戦略的なアプローチは、K-POPが世界を席巻する現在において、非常に重要な要素となるでしょう。
まとめ
No No Girlsから誕生したHANAは、単なるガールズグループではありません。
ちゃんみなさんの深い愛情と哲学、そして7人のメンバーの血のにじむような努力によって生まれた、新時代のアーティスト集団なのです。
「頑張って、頑張って、頑張って、咲いたみんななので、HANAという名前をつけました。絶対に終わりません。枯れない花を私も一緒に作ってみせます」というちゃんみなさんの言葉通り、HANAは今後も成長し続け、多くの人々に希望と勇気を与えていくことでしょう。
彼女たちの挑戦はまだ始まったばかりです。
これまでNoと言われ続けてきた人たちに、Yesと言える世界を作り出すHANAの活躍から、今後も目が離せません。
私たちファンも、彼女たちと一緒に新しい花を咲かせていく旅路を、温かく見守っていきたいと思います。